2010年8月5日木曜日

¡YA BASTA!音頭ができるまで

¡YA BASTA!(ヤバスタ)とは、スペイン語で「もうたくさんだ!」の意味です。

1994年1月、アメリカ、カナダ、メキシコの間で
北米自由貿易協定(NAFTA)が発効されると、
サパティスタ民族解放軍(EZLN)が、メキシコのチアパス州で武装蜂起しました。
実質的に、米国の大規模商業農園や多国籍企業の資本や商品をメキシコに行き渡らせ、
金持ちにばかり都合のいい規制緩和を進めるNAFTAは
「貧しいチアパスの農民にとって死刑宣告に等しい」として、EZLNは
「いま我々は宣言する。もうたくさんだ!(¡YA BASTA!)」で始まる、ラカンドン密林宣言を発表しました。

メキシコ先住民を中心とするサパティスタの主張は、
貧しい人びとが、自分たちの手で生きるのに必要な
仕事、土地、住まい、食べもの、健康、教育などを勝ち取り、
自由、民主主義、正義、平和を求め、
搾取と差別に対して闘おう、というものです。
この主張に共感した世界各地の人々が、サパティスタを支援しています。

大金払い、お客様として、夏フェスを“消費”するのではなく、
大金を払えないビンボー人たちが集まり、自分たちで楽しむオールDIY
フェスの「なんとかフェス」も、スピリットは同じです。そこで、
そんな場にふさわしい盆踊りを自分たちで作ってしまおう!と
「ヤバスタ音頭を考える会」が発足し、たくさんの人々の協力のもと、
あっという間に曲も振り付けもうちわも出来上がってしまったのでした。

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